愛する子供たち #43 キャノネットジュニア

★キャノネットジュニア★
伝説の名機キャノネット(¥18,800)の廉価版として発売されたのがこのジュニアです。シャッタースピードも絞りもカメラ任せとした、簡易操作性、だれもが写真を楽しむことができる普及性能を基本に開発された。ピント合わせは近・中・遠の距離をマーク化したゾーンフォーカス式、露出はカメラが最適な露出量を自動的に導いてくれる完全自動のプログラム式EEであった。1963年4月発売、プログラムAE、目測ピントあわせ方式の普及機。マニュアル露出は不可。フィルム巻き上げは、従来からのスプロケット歯による巻き上げではなく、スプロケットレスによるスプール巻き上げ方式とした。その結果、カメラ幅はキヤノネットよりも10mm短縮され、重さも60g軽減化されていた。距離計連動ファインダーを目測式に直進ヘリコイドを前玉回転にレンズもf2,8にしてコストを出来るだけ抑えたのが特徴。大きな個性も持たない分地味な存在のカメラですがこのカメラに付けられているSE40mmf2,8レンズの描写力の高さには目を見張るものがある。

■型式:35mmレンズシャッター式ゾーンフォーカス・プログラムEEカメラ
■レンズ:SE40mm f2 、8 (3 群4 枚)F/2.8〜22
■シャッター:セイコーシャL (B 、1 /30 〜1 /250 )
■ファインダー:ブライトフレーム付き逆ガリレオ式ファインダー、
■画面サイズ:24×36mm
■焦点調節:前玉回転目測式
■倍率:0.55倍、
■測光連動範囲:EV7〜17、1/30秒・F2.8〜1/250秒・ F22(ISO 100)
■フィルム感度使用域:ISO 10〜200
■露光調節:セレン光電池式プログラムEE
■フィルム装填:給送:裏蓋開閉スプール差し込み式、上部レバー210度回転による1作動式フィルムカウンター裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 レバー巻き上げ 上部回転クランク式 ■寸法:130×79×36mm ■重量:640g ■発売年月:1963年(昭和38年)4月 ■定価:11,800円 1,500円(ケース)、200円(フ ード)
45年前の11800円は役人の初任給と同じくらい。

当機にはフィルムが入ってないのでシャッターが落ちない(入れると動く)
約20年ほど前に、佐賀県のカメラ屋の店頭に飾ってあったのを発見。以前から欲しかったので、即購入。中学時代憧れのキャノネットの“ジュニア”なので、さぞ親のDNAを受け継いでいるだろうと思って触ったら、あまり親の血を感じなかったのを覚えている。ジュニアなのに結構大きくて重い。




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