愛する子供たち #28 フジカGE

★フジカGE★
昨日のFSに続いて今日はフジカGEの紹介です。GEは前年発売のGERの普及機。1973年(昭和48年)6月、フジカとして初の電子シャッター、4秒から800分の1秒まで完全連動プログラムシャッター式EEカメラとして発売されました。
70年代に入り、他社がプラスチック部品を多用する中、外装に金属を用いて質感や強度、そして金属製ならではの安心感を保ちつつも、内部構造には思い切ってプラを多用する事で軽量・低コスト化を達成した傑作カメラです。
■発売:1973年6月
■露出:プログラムEE
■シャッター:セイコー 電子プログラム(4〜1/800) 晴れ1/250,曇り1/30(フラッシュ時1/30秒固定)
■レンズ:FUJINON 38mmF2.8(3群4枚)
■ピント合わせ:目測 ゾーンフォーカス式(最短90cm)
■シンクロ:X接点、ホットシュー付き
■フィルム感度:ASA25〜800
■ファインダー:採光式ブライトフレーム ■焦点調節:2重像合致式距離計連動 0.9m〜 全群ヘリコイド、目測、ゾーンフォーカス
■露光調節: CdS使用電子シャッタープログラムEE F2.8 4sec 〜 F13 1/800sec
■フィルム送り:レバー巻き上げ、クランク巻き戻し
■フィルター:46mmねじ込み
■簡易フラッシュマチック機能付
■サイズ:112×69、5×53mm
■重量:330g
■電池:HM-52× 2個.MR9(LR44×2で代用)
■価格:23000円

GEは、世界で初めて「(装填済の)フィルム確認窓」を裏蓋に装備したカメラとしても知られているが、GEの「大きなお世話機能」はそれだけではない。
①巻上げ確認(巻き上げたら緑の表示が赤くなる)
②フィルム搬送確認(フィルムが正常に装填された状態で巻き上げると赤い矢印がクルクル回る)
③動作確認(電池が正常な電圧な状態でシャッター半押しすると赤ランプが点いて消える)
④低速シャッター警告(シャッター速度1/30秒以下の時は最後まで赤ランプが点いたまま)
⑤フラッシュ動作確認(純正フラッシュ動作時にファインダー内ランプ点灯)
と、お節介なまでにインジケーターが充実している。
電池が入手不能なので、シャッターその他が不動。(LR44を4個入れて代用するも不動)
電池室に少々緑青が発生している。(これが不動の原因かも)。

10年ほど前に、JR大阪地下道の中古カメラ店で衝動買い。電池を入れ替えても動かないので、多分配線の不具合だろうと判断し、そのうちに分解修理をしようと思って放置したまま今日に至る。人の話によると、「散歩カメラの王様」とのこと、写してみたいが残念!。